ダイナミクスとは楽曲の中での音量の変化の幅のことを指します。
ダイナミクスレンジとも言います。
ダイナミクスの大きな楽曲はクラッシックなどに多く、盛り上がるところと、弱く小さく弾くところの強弱がとても大きいです。
このようにダイナミクスが大きい楽曲はその分盛り上がりが大きく壮大な曲だと言えるでしょう。
しかし、ダイナミクスの大きな楽曲には一つ問題があります。それはMAX大きな音量が出る箇所で全体の音量を調整して聴いていると、小さい音量の箇所は本当に小さくなってしまい、例えばテレビCMやBGMとしては目立たない楽曲になってしまう点です。
なので、現代音楽ではこのダイナミクスを小さくして、全体を通して音量を高く保ち、より目立つ楽曲を作るようになっているのです。
しかし、いくら音量が大きくても、ダイナミクスが全くないと平坦でつまらない曲になってしまうので、そのバランスの調整が大切と言えるでしょう。
このダイナミクスの調整に使われるのがコンプレッサーです。特に歌の録音や弾き語り、ボーカルレコーディングでは特にダイナミクスが大きくなると聴こえが悪くなってしまう場合があるので、それを防ぐためにコンプレッサーの掛け録りなどをする場合があります。
逆に編曲依頼、楽曲アレンジの際などにはベロシティを使いダイナミクスをつけることでより生音っぽく編曲することができます。
例えばこちらの動画、始まりはクラリネットだけですごく静かですが、徐々にたくさんの楽器が入ってきて音量もそれに比例して大きくなります。
POPSの場合ここまで大きなダイナミクスをつけてしまうとTVやCDで小さい箇所が聴こえなかったりしてインパクトに欠けてしまいます。