パラアウトとは、主にドラムトラックに対して行われる処理のことで、キック、スネア、ハイハットなどの音が混じった一つのドラムトラックを、キックならキック、スネアならスネア、といった各パートごとに分割することを言います。
そもそもドラムトラックの作成はバラバラのトラックだと難しいので、やはり一つのトラックで全て作り込んでいくわけですが、キックだけにこのエフェクトをかけたい、スネアのリバーブだけ響かせたいなど、ミックス時にはバラバラでないと出来ない処理が多いですし、一つ一つのパートをしっかりと音量やEQの調整をしていくためには、やはりバラバラのトラックの方がいいわけです。
それを簡単に行えるのがこのパラアウトというわけです。
ちなみにこれはMIDIでのドラムトラックに対して基本的に行われますので、このパラアウトされたMIDIデータをそれぞれ個別に書き出して、各パートのオーディオデータにすることで、パラデータとなります。
弾き語りやボーカルのレコーディングしたデータや歌の録音データもパラデータとして他の楽器とミックスしていくわけですね。
編曲依頼を効率よくこなす作業方法の一つです。